最近、個人的なメモや思考を記録して耕していく場所として デジタルガーデン (Digital Garden) を作りました。今回は、その経緯や考えをまとめた記録です。
そもそもデジタルガーデンって?
デジタルガーデンとは「日々の学びや考えたことのメモを、完璧でなくても気軽に残し、それらを相互にリンクさせながら、ゆっくりと知識として育てていく場所」だと自分は考えています。以下、Perplexity [1] の引用です (強調は筆者)。
デジタルガーデンとは、個人が自分の知識やアイデアをウェブ上で継続的に育て、発展させていく「オンラインノート」や「パーソナルWiki」のような空間で、従来のブログやSNSとは異なり、時系列ではなくトピックやリンクを重視し、未完成の状態でも公開しながら成長させていく知識管理・発信の新しいスタイルです。
似たようなコンセプトのサービスとしては、Cosense (旧 Scrapbox) や Zenn の Scraps が近いでしょうか。
ブログとの違いはといえば、ブログは「他者への発信を主な目的として、ある程度整えた文章を日記的に公開する場所」であるのに対し、デジタルガーデンは前述の通り「自分の知識育成を目的として、未完成でもよいからメモ的に公開し、適宜内容を更新しながら育成していく場所」であるといえます。つまり、ブログがある程度「思考の完成品」を発表する空間だとすれば、デジタルガーデンは「思考を耕す庭」であるというイメージです。
なぜデジタルガーデン?
もともと自分は Obsidian で個人的なナレッジベースを構築していて、日々のロギングや読書メモ、トピックメモを作成し、相互にリンクで繋げながら管理しています。
そんな中でこのデジタルガーデンという考え方を知りました。毎回ブログを書くのは骨が折れますが、雑メモなら気楽に公開できるのでは?という思い込みのもと、勢いで構築して公開した、というのがざっくりした経緯です。
どう作った?
今回作成したこのデジタルガーデンは Quartz という静的サイトジェネレーターを利用しています。
この Quartz は Obsidian との親和性が高く、Obsidian の記法で記述した markdown ファイルをサイトとして公開することができます。似たようなサービスに Obsidian 公式の有料プロダクト Obsidian Publish がありますが、Quartz はその OSS 版であるとも言えます。
自分のメインの Obsidian Vault の中に、デジタルガーデン用のディレクトリを用意し、その中の Markdown ファイルをデジタルガーデン上で公開できるような仕組みを構築しています。このあたりの構築の話は、また別の機会に書けたらよいなと考えています。
どう耕していく?
勢いで公開した現時点では、日々の気になるニュースをただスクラップして公開する Daily News というフォルダのみ作成しています。不定期更新です。
将来的には特定の技術トピックについて調べた際の雑メモを残したり、ポエム的な思考のなぐり書きも残していくような場所にしたいと考えています。
基本的には「自分による自分のための自分空間」ですが、この空間のメモや考えが、偶然訪れた誰かの学びのきっかけになったり、何かのヒントになったりしたら嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。